URCCフィリピン:プロの総合格闘技舞台にスタッフとして飛び込んで

MMA

2018年9月29日フィリピンの格闘技団体・URCCのスタッフとして「COLOSSAL -URCC GLOBAL-」というイベントに参加させてもらいました。

奇しくも日本ではRIZINが、フィリピンではURCCが行われました(同じ週末という意味で)!

そんなフィリピンのMMA界内部のことをリアルにちょっぴり書きます。

MMA興行のスタッフは前日に決定?!

きっかけはパオロという友達(フィリピン人)から試合前日に

パオロ
パオロ

ちゃん、URCC見に行かないか?

と誘われたことからはじまりました!

URCCとは

Universal Reality Combat Championshipの略称名で『URCC』と呼ばれています。URCCは、フィリピンに拠点を置く初めてのMMAのイベントです。URCCは2002年にフィリピンのBJJブラックベルト『Alvin Aguilar』によって設立されました。

出典:wikipedia

前々から見たいとは思ってたし、もちろん答えは即OK。

スマホで返事をすると彼は

パオロ
パオロ

オーガナイザーと知り合いでケージサイドの席が無料でチケットが手に入るから、黒いシャツと長いパンツ、シューズ、IDを持って来て。

とのこと。

さすがコネの国・フィリピン。ありがたい!

しかし何故ドレスコードにIDが必要なのか不思議…。

ただオーガナイザーと知り合いで、しかもケージサイドの席なのでかっこ良くしたいのかなぁ〜、と思っていました。

しかし…

とにかく当日会場へ。

試合会場はフィリピンの後楽園ホール・『Smart Araneta Coliseum』

会場はフィリピンの後楽園ホール(パオロいわく)・『Smart Araneta Coliseum』です。

建物自体古くて、歴史ある建物だそうなのですが、格闘技もここでよく行われていているからフィリピンの後楽園ホールと言っているそうです。

後楽園ホールより大分広いですけどね。

バスケットボールが人気のフィリピンですが、そんな試合もよくここでするそうです。

ちなみに場所はクバオ駅の近くにあります。

クバオ駅のホームから建物が見えますよ。

急遽フィリピンのMMA興行でスタッフとして働くことに?!

会場入りする前に近くのモール・「GATEWAY」でお茶することに。

そこで、衝撃的な事実を食事中のパオロの口から聞きました…

自分
自分

ああ~、酒が飲みたい

パオロ
パオロ

ちゃん駄目だよ〜。これから働くんだから〜。

自分
自分

んんん?何それ?

パオロ
パオロ

実は俺たちはイベントを手伝わなければならないんだ!

なんと無料で入場できるのは、僕らがスタッフとして入るためだったのです!!!!

こんな言葉の通じないジャパニーズがそんな大役を…

何故今まで黙っていたのだパオロよ…

フィリピンは凄いなぁー。

貴重な経験なので逆にありがたいですけど…

しかし何をやらされるのかはまだわからないそうです…(笑)

会場入りで再び問題発生

パオロから衝撃的な発言を聞いた後、会場に到着。

会場に到着後再び問題が発生!

なんと受付に自分達がスタッフとして働くことが伝わってなくて入れない…

名簿に名前がない…しかも複数名…

しかも何人か他のフィリピ人たちも同じ状況のようだ…。

自分
自分

どうするんだよ…!?

そしてパウロがオーガナイザーと話をしに行くといって何処かへ行ってしまった…。

 

待つこと約1時間…

ようやく入場できました!

URCCスタッフとしての仕事は…


スタッフ用の控室に行くと結構きれいでした。

結局自分達に任された仕事は選手のグローブが取れないようにテープを巻くこと。

詳しくいうとオープンフィンガーグローブのマジックテープの部分の上から剥がれないようにテープを巻くことです。

赤コーナーサイドと青コーナーサイドの選手がいるのですが、赤コーナーの人間は赤いオープンフィンガーグローブをつけて、手首のマジックテープ部分に赤いテープを上から貼っていきました(青コーナーの選手は青いオープンフィンガーグローブに青いテープ)。

普通に考えると簡単な作業。

しかし、初めてやる仕事だし、しかも海外、更に言葉の壁があるので緊張しました。

その日は韓国人選手もいたのですが、韓国人の方が緊張しなかったなぁー。

顔が似ているからかもしれませんね。

フィリピン人選手はもしかするとタガログ語または地方の言葉しか喋れない選手がいるかもしれないですし。

韓国人は言葉通じなくて当たり前だと思ってくれてると思っていたので…

今回の大会はタイトルマッチがいくつかあって、選手もかなりナーバスになっているかもしれない…(タイトルマッチでなくてももちろん神経質になっているはず)。

そんなことを考えると緊張してしまいました。

なのでほとんどパオロにやらせました(笑)

最後の方は慣れてきたので、自分でやりましたが(笑)

何故か自分がテープを巻いた選手が負けると悲しくなりました。

今回の大会の特徴

韓国のMMA選手が多く出場している

グローバルという名前があって韓国人が結構出場している。

韓国人とのタイトル戦が多い。

韓国人選手がタイトルを取ると会場が冷めていました…。

やはりアウェイですね。

パオロなんてめっちゃ韓国人選手と写真一緒に撮ってもらって喜んでたのに、応援はフィリピン人選手にしっかりしてましたし笑

『3 on 3』のMMAタッグマッチ

今回の大会フィリピン人選手3人対韓国人選手3人のチーム戦がありました。フィリピン人選手達の方が結構体格が大きくて、体重差がかなりある感じでした…。アンフェアーですね。案の定韓国人達ボッコボコにされていました。

そういえばガードをあんまりしなくて喧嘩屋だけど強いみたいな、身体がダルダルな選手とかもいてなんだが、日本の地下格闘技みたいな感じでしたね。

騎馬戦と乱闘があれば完璧。

3on3の動画↓↓

色々問題と思われる海外興行

フィリピンの格闘技を見ていると選手も大変だなぁ〜と思ってしまいます。日本と違う所をいくつか書きます。

①イベント自体がとにかく延期になる

もともとこのイベントは7月31日に行われる予定でした。

そして何故か延長して8月25日に…。

そして更に延長して2018/9/29日に行われました。

自分はこの日に合わせて日本を発ったのに…

こんな状況で総合格闘技選手のモチベーションやコンディションを試合に合わせるのって相当大変だと思います。

②イベント開催場所が変わる

当初は『オカダマニラ』という日本人経営の豪華カジノで行われる予定でした。オカダマニラは相当豪華なカジノなので結構楽しみにしていました。むしろ会場入りする3時間前まで試合は『オカダマニラ』ですると思ってましたからね(笑)

しかし、そこも変更してフィリピンの後楽園ホールと呼ばれている『Smart Araneta Coliseum』に変更になりました。知らなかったぁ〜。

③対戦相手が変わる

そして参加選手もフィリピンで生活している『禅道会』のファイターが出場予定でしたが、何故か変更に。

しかももともと日本人ファイターと対戦予定の選手は元チームメイト・ゲイファイターのアリエルという予定でした。

何もかも変更の多いフィリピン興行…

日本では考えられませんね。

④スタッフが会場入れない

上記でお伝えしましたが、スタッフが入場できない。

普通に連絡ミスなのかなんなのか…

⑤イベント終了時刻が遅い

全試合が終わったのが約1:00AM。

午前1時ですよ!

フィリピンではこんな時間まで試合観戦するのか?

寝ろよ!

最後に

なんだかんだいってフィリピンの名誉あるMMA興行・URCCに参加させていただくといった貴重な経験ができてありがたかったです。日本の修斗にもURCCの選手が出ていると思うので、こんな所で戦っている選手なんだなぁ〜、と思ってみるとより楽しくなるかもです。

では。

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