タガログ語(フィリピン語)の文字と歴史

フィリピン語(タガログ)

フィリピンで使われている言語はタガログ語(フィリピン語)ではありません。

そして今ではフィリピンの公用語タガログ語でアルファベットが使われていますが、昔は使用文字が違ったようです。

スペインやアメリカの植民地化の影響で文字も変わってきたようです。

そんなフィリピンの文字の歴史と現代に使われているものをご紹介します。

昔のフィリピンの文字・baybayin(バイバイイン)

今ではタガログ語はアルファベッドを使っていますが、昔のフィリピンではアルファベットは使っていませんでした。

スペイン人が来る前までは『baybayin(バイバイイン)』という文字を使っていました。

それがアルファベットに変わっていったのです。

ちなみに時々フィリピン人はフィリピン人としての心を忘れないようにとBaybayin(バイバイン)を使ったタトゥーをするそうです。

周りにはいませんが…フィリピンのTV番組では見ました!!

タガログ語の「あいうえお」・「アバカダ(ABAKADA)」

1930年代からタガログ語では「アバカダ(ABAKADA)」と呼ばれるアルファベットが使用されています。

日本でいう「あいうえお」、英語でいう「ABCD」みたいな感じです。

幼少期に「アバカダ(ABAKADA)」から覚えるそうです。

✔アバカダ(ABAKADA)(子音には「a」をつけています)

a ba ka da e ga ha	i la ma na nga o pa ra sa ta u wa ya

使用されている文字数は上記の20文字。

アルファベットが26文字なので6文字少ないです。

そうタガログ語には

c f j q x v z

の文字が一般的にはありません。

5つの母音と15つの子音で構成されています。

母音

a e i o u

(日本の「あいうえお」と順番が違います)

子音

ba ka da ga ha la ma na nga pa ra sa ta wa ya

日本語にも英語にもない「nga」という文字があります。

現代のフィリピンアルファベット

1976年からはフィリピンの文部科学省(DECS)が「c,ch,f,j,ll,ñ,q,rr,v,x,z」を追加し、上記の「アバカダ(ABAKADA)」ではなくなりました。
※Pinagyamang Alpabeto(Enriched Alphabet)と呼ばれている。

そして1987年、当時フィリピンのアキノ大統領によって現在学校で教えられている28文字のアルファベットに変わりました。
※Makabagong Alpabetong Filipino or と呼ばれている

✔現代のフィリピンアルファベット

a b c d e f g h i j k l m n ñ ng o p q r s t u v w x y z

ほぼほぼ英語のアルファベットと同じ28文字です。

タガログ語・アバカダの20文字 + スペイン語アルファベットの8文字(c、f、j、ñ、q、v、x、z)

2つプラスアルファである文字が、上記で既に説明した「ng」という文字、そして「ñ」と呼ばれるスペイン由来の文字です。

スペイン語由来の「Ñ(エニェ)」

この「Ñ」は「エニェ」と呼びます。スペイン語ですが一般的に使われています。例えば自分が住んでいる「San Pedro」付近の「BiÑan」、「ParaÑake」などの地名で使用されています。

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